Poloniexで暗号通貨を取引する方法は通常のExchange(現物取引)とMargin Trading(信用取引)の2通りあります。Poloniexでの信用取引のレバレッジは2.5倍となっており、証拠金となるBTC(ビットコイン)を専用のアカウントに移動させてMargin Tradingをすることができます。日本でFXをするとロスカットという心配の種がありますが、海外での信用取引の場合預けた証拠金がなくなるだけでロスカットで不必要な負債を負うことはないようです。
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マージントレードを始めるための準備
画面上部にあるメニューの「Margin Trading」をクリックします。
クリックすると上図のような利用規約に関する文が出てくるので「I agree to the terms of use」にチェックを入れて「Submit」をクリックします。
目を通さずに利用することもできますがわからない方はGoogleのページ翻訳あたりでざっと目を通しておきましょう。
※利用するのにプロフィールの認証レベルが2以上じゃないとだめかどうかは調べてないのでわかりませんが、利用できない場合は認証レベルが関係しているかもしれません。
次にExchangeにあるビットコインをMarginに移動させます。
プルダウンの項目を上図の様に「BTC」「Exchange」「Margin」に変更して、左側の「Amount」の部分に移動させたいBTCの数量を入力して「Transfer」をクリックします。
レバレッジは2.5倍なので1BTCを移動させた場合、2.5BTC分のオルトコインを取引することができます。
追加でMarginへ入金したい場合やMarginからExchangeへ出金したい場合は、画面上部にあるメニューの「Balances」→「Transfer Balances」から手続きを行うことができます。
Marginトレードの仕方
トレードのやり方自体はExchangeの時と同じなので特に解説はいらないと思いますが、注文を出す画面で赤枠の部分が異なります。
Exchangeとの大きな違いはMargin TradingではExchangeではできなかった空売り(ショート)ができるようになります。要するに、上昇時、下落時両方で利益を出すことができるようになります。
上の赤枠の文は「ノーポジ」の時に出てくる文です。ポジションを持っている間はこの部分にいくらでポジションを持って、いくらの含み益/含み損、「利息」が付いているかが表示されます。(下図)
Loan Rateは後程。
赤枠以外は見れば何となくわかるかと思います。
「Est. Liquadation Price」
Mraginに移動させているBTCや証拠金維持率(表示はない)、相場の動き等を予測し「強制決済されるであろう価格の目安」が表示されています。あくまでも目安なのでもうちょっと高い価格で強制決済される場合もありますし逆もしかり。強制決済で預け入れたBTC以上にマイナスが発生しないように余裕を持った価格が表示されていると予想できます。
「Unrealized Lending Fees」
PoloniexのMargin TradingはまずMarginアカウントに証拠金となるBTCを預け入れます。例えば1BTCをMarginアカウントに移動させると2.5BTC分のアルトコインをトレードすることができますが、2.5BTC分を買い付ける資金は「Lending」から借りることで賄われています。
ですから、1BTC預け入れたから1BTC未満のポジションを持てばこの「Lending Fees」はかからないかというとそうではありません。預け入れた1BTCは万が一用の担保となり、ポジションには関係のないBTCとなります。
ここで上部メニューのLendingを見てみましょう。
右側の暗号通貨の一覧の中からBTCを選択してみてください。
金利が安い順に並んでいます。レートは1日当たりの金利を示しています。
オルトコインをロングする場合は、LendingのBTCを貸したい人のOfferの安い順に借り上げていく感じになります。なので初期値は2%となっていますがこれは特にいじる必要はないかと思います。ケチってレートの安いところギリギリあたりに設定すると借りられずに注文が不発に終わることがあります。
上図ではBTCのレートが0.1288%~となっていますが、他のアルトコインが高騰した時などは借りたい人がたくさんいるため、金利が高くなることがあります。2%以上になることは稀かもしれませんが、Lendingをチェックして一番安い貸しての金利が2%以上の場合はこれを適宜変更する必要があります。
逆にショートをする場合(例えばETH)は、LendingのETHのLoan offersの安い順から借りることになります。
BTCに比べるとめちゃくちゃ安いです。暴落などの乱高下がなければショートだと「Unrealized Lending Fees」は気にする必要がないくらいです。ただ、有事の際にはオルトコインによっては3%とかめちゃくちゃ高くなったりするのでLendingの金利は一応チェックしておきましょう。
ということで上部にある「Margin Trading」と「Lending」は相関関係にあると思ってください。
Margin Tradingのアカウントの状態
画面右側にMargin Accountの項目があり現在の資産状況を把握することができます。
「Total margin value」
Marginアカウントの預け入れているBTCの総量
「Unrealized P/L」
ポジションを持っている時の含み益/含み損
「Unrearized Lending Fees」
Lendingから必要な資金を借り入れているのでそれにかかる利息が表示されます。得をしようが損をしようが、時間が経過するとともにこの数字はマイナス方向に増えていきます。
「Net Value」
実際に預け入れているBTC+(含み益/含み損)-利息
ポジションを持った状態でのあなたのMarginアカウント上の資産を表しています。
「Total Borrowed Value」
PoloniexのMargin Tradingのレバレッジは2.5倍なので大体このくらいの量のポジジョンを持つことができますという目安にしてください。
Mragin Call 強制決済の価格が近づいてくると・・・
赤い警告文が出てきます。
早くBTCを補充しないと強制決済されちゃうよ!
ということなので補充してもしなくても大丈夫です。強制決済されたくない場合はBTCを補充するか、このタイミングで損切するか、損切してドテン。
ポジションを決済する方法
一つ目は「Open Position」の右際にある赤枠部分の「Close」をクリックする方法です。上図ではLongでポジションを持っているので買いたい人の高い順に売りつける成行で決済します。
もう一つは指値で消化する方法です。大体この辺まで上がる、下がるの予測ができているのであれば持ったポジションと同じ数量の反対の注文をしておきましょう。慣れている人はSTOP注文を出しておくと万が一に備えることができます。
例外として「Est. Liquidation Price」付近で強制決済を食らうかでポジションを解消することができます。
とりあえず慣れるまでは少額でポジションを持って、感覚をつかんでから大きめにポジションを持つのがお勧めです。
トレードをしやすくするために
Poloniexでトレードをしてる人はわかると思いますが、Poloniexのチャートはとてもわかりにくいというか5分足が一番細かく見れるチャートなので瞬時に判断したい人にはあまり向いていません。
1分足で細かい値動きを見てトレードをしたい方はCryptowatchを見ながらトレードをするのがお勧めです。
暗号通貨ごとに各取引所へのリンクがあるので、その中からPoloniexを選べばテクニカルや1分足のチャートを見ながらトレードをすることができるようになります。
LendingのBTCの金利が高いことに気が付いた人用
BTCの1日当たりの金利は日々変化しているので単純計算はできませんが、仮に平均0.1%とした場合、年利で36.5%になります。
実際は得た利子をまた貸すことができるので複利で考えることができるのですが試算は「複利計算」などでググってください。年利で考えると日本の銀行に預けているよりははるかに高い利息を得ることができます。
Lendingの機能には同じ金利で反復して貸し出す機能はついていますが、日々変動する金利を好条件で貸し出すことはできません。ほったらかしで好条件でLendingを行うことができるサービスがありますので興味のある方は下記の記事を参考にしてみてください。
→ Beetseeder – PoloniexのLendingでビットコインを賢く運用
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